
決して急に思い立ったわけではない
数年前より「絶対に行く!」と熱望していたが実現までには至らなかった
今年の夏休みをドコへ行くか考えているうちに“え~い!”と、酔った勢いでフェリーを予約する
様々なサイトで事前の学習を行ない「宗谷岬」を目指す“北経路”と、「知床岬」を目指す“東経路”を計画し、天気予報に応じて判断する予定
走行中頻繁に地図を確認して、無駄な時間を費やしたくないので当たり前のようにナビを装着したセローの出動となる
北海道への移動は、敦賀港出港の「新日本海フェリー」が定番だが往路は名古屋港出港の「太平洋フェリー」を利用
宿も「とほ宿」「ライダーハウス」「シティホテル」を試してみた
名古屋港出港時刻は19:00
90分前までに搭乗の手続きを済ませなければならないので15:30に自宅を出る

オドメーターの確認・・・去年6月から9,000km走っている
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このワクワク感がたまらない
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和歌山や浜松ナンバーなどのバイクがドンドン集結
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18:00、車両の搭乗が開始
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太平洋フェリーのB寝台は「S字」(新日本海フェリーは「E字」)なので向かい合わせになるのは1人だ
40時間に必要な荷物を寝台に放り込み、お風呂へ直行
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ゆとりのある脱衣所に、カランは13箇所
まだ入浴者は少なかったので、のんびり湯に浸かることができた
さっぱりして寝台に戻ると、隣人が荷物の整理をしていた
嵐の「二宮和也」に似た好青年である
大学4年生で、旅行費用をバイトで貯めて毎年北海道へ訪れるらしい
若いのに、オイラに気を使って話しかけてくるのが益々好感度アップ
バイク乗りではなく、レンタカーを借りて北海道の友人と放浪するとのこと
残念ながら共通する話題に乏しいので、会話は弾まなかったが二宮くんから“北海道”の気温などの教示を受ける
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19:00、予定通り名古屋港を出港する
クソ暑い名古屋からおさらばである
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オープンデッキは24時間出入り可能だが強風と排気で長時間居られない
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余裕のあり過ぎるロビーの席で今日の晩ごはん
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船内を散策するが、それは明日のレポートネタにとっておく
出港して2時間半で伊良湖岬の南を通過
ナビにこんな使い方を発見する(デッキ上でないと電波収集できないが)
・本日の走行距離:32km(自宅→名古屋港)
・本日の食費:420円くらい(お茶・カップ麺・おにぎり)
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朝ごはんは7:30から
この後の朝ごはんが3回バイキングとなるが、ほとんど同じ盛り付けだ
締めの“たまごかけごはん”のため、生たまごは必須品
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お味噌汁が波打つ・・・
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福島第一原発に近づくと「フェリーは沖合45kmを迂回するので安心してちょ」とアナウンス
通り過ぎるだけなので、そんなに神経質にならんでもいいのに
っていうか、いっそのこと接岸して「肉眼で見る“福島第一原発”」のイベントとするのはいかがか
荒廃の生々しさが伝わって原発のあり方を真剣に考える人も増えるだろうに
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水平線ばかりで数少ないイベント
同会社の今年3月に就航開始「いしかり」のすれ違い
こんなことでも盛り上がってしまう
今度は「いしかり」に合わせて計画を組んでみようと思った
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16:40、仙台港着
「余震が続き、津波が心配なので降りちゃダメ」とアナウンス
崩れた鉄柵と真新しい鉄塔に、震災の影響を垣間見ることが出来る
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ところどころに存在するガレキの山
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「買い出し」の目論見は外れて失意の中
ツーリングバックの中に前週キャンプ時に購入した缶詰を思い出す
着岸しているときは車両デッキへの出入りが許されている
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で、17:00今日の夕ごはん(朝食べ過ぎておなか空いていなかった)
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21:00ころ
喫茶コーナーに食べ物のメニューがあることに気が付く
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さんまの缶詰で足りるわけ無く
財布から500円玉を取り出し「カレーください」
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空腹を満たし、缶ビール・缶チューハイを浴びるように呑み
いつの間にか爆睡
・本日の走行距離:0km
・本日の食費:1,500円(朝食バイキング・カレーライス)
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どんどん北海道に近づいて来た
テンションは上がりっぱなしである
この時点で“北”か“東”か、まだ判断しておらず5:00発表の予報で決めるつもり
8:20、いつにも増して「朝バイキング」が進む
“食べ貯め”ともいう
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気温が少々上がり、霧に包まれるが
“東”と比較して“北”の予報がポジティブなので、道北コースに決定
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たった今コースを決定したので、3泊の宿の予約なんてしていない
コース上にある「とほ宿」「ライダーハウス」「シティホテル」を試す事とした
“食”について、いろいろ候補は考えたが“走”を優先したいので「腹が減ったら適当に食べる」
もっとも、朝食バイキング“食べ貯め作戦”の日は、お昼ごはんは不要
11:00着港、ポールポジションだったので一番で降車
霧はすっかりなくなり、「ありがとう!」って叫びたいくらいの好天気
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R276で北西に向けて出発する
さっそく、身近では見慣れない風景だ(写真ではわかりづらいが)
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12:00ころ支笏湖着
愛知や岐阜にこんな湖があれば、観光客で賑やかになるのだが閑散としている・・・もっと見どころのある観光地が多いってことか
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ナビの導くとおりに札幌市内を通り抜ける
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R231に入ると日本海が見えてくる
交通量は多いものの、流れはややハイペース
メッシュジャケットのインナー無しでは少々肌寒い
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適当に寄り道&インナーの装着&お宿へ連絡を行なう
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この先信号はほとんど無いのだが
何しろ道路補修工事による片側通行が多い
この季節にしか稼働できないので仕方ない
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寄り道で旧道を走り“雄冬岬”を望む
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その“雄冬岬”を南から見る・・・断崖絶壁がよくわかる
国道が開通するまで、あたり一帯が「陸の孤島」と言われた所以だ
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北から見てみる
自然の造る風景に威厳を感じる
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16:40、お宿に到着
爆笑問題の「田中」さん似の主人がお出迎え(以下「田中さん」)
「アスファルトにサイドスタンドを立てないように」と注意を受ける
寒冷地仕様のアスファルトは、サイドスタンドがめり込むとのこと
今日のお客さんは、現場お仕事の2名(別室)と、現在山登りに出かけている中年男性の計4名
さっそく、お宿から数十メートルに存在する“増毛駅”にて1981年日本アカデミー賞の「駅STATION」ロケ地を堪能しようとした
ところが、どう話が混じったのか山登りに出かけている中年男性を一緒に迎えに行くことになる
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田中さんが準備する間に、最高の“生”をいただく
写真は一口飲んでしまったので泡が少なくなっている
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登山口連絡道を、田中さんの運転する軽1BOXがグイグイ登る
セローで走ってみたいと思った・・・少々酔っているが
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走行中に3匹の子ギツネが横切る
停まっていただき、急いでシャッターを切る
「見られたらいいな~」が早々に実現した
翌日から普通に見かけることは、この時点ではわかんないので山登りの中年男性を待たせてあるのを忘れ、子ギツネが去るまで感動に浸る
柴犬と異なるのは「尻尾が太い」のと「鼻が細い」
・・・キタキツネに関するインプレ
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無事に山登りの中年男性を収納して登った道を下る
途中振り返って「暑寒別岳」を意味が分からないまま写真に収める
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お宿から2kmほどの日帰り温泉に2人が降ろされる
怪しい温泉だがシャワーよりマシだ
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19:20、お楽しみの晩ごはん
「最北端の酒造」で醸成された日本酒がサービスだ
旬のイカと甘エビ、豆腐は調味料無しで食べるのが正しい
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このギネスの黒ビールもコクがあって美味しい♪
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お仕事の2人は早々に部屋に引き上げ
残った(左から)「山登りの中年男性」「田中さん」「オイラ」
田中さんも「山登り」の人なので、オイラは少々疎外感・・・
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許可を得て「ヒマ中ステッカー」を柱に貼ってみた
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「山男」と「バイク乗り」では会話が盛り上がる事に少々難がある
しかし「駅STATION」の話題では、オイラより少々マニアックだった
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明日のコースは既に頭に叩きこんである
あとはお宿をドコにするかだ
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明日、出発前に堪能する予定の「風待食堂」
「舟唄」を口ずさみながら烏丸せつこさんを思い浮かべ就寝
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・本日の走行距離:210km
・本日の食費:1,000円(朝バイキング)
・本日の宿代:4,900円(2食付)
・本日の風呂代:400円
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お宿から数十メートルの至近距離に存在する「増毛駅」を散策する
もちろん、頭の中は“舟唄”が流れている
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映画のイメージを崩さないよう保存してある
大晦日と紅白歌合戦の関係は日本人にとって不可欠なものだと当時は強く印象を受けた
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現役の駅だが、寂しげな雰囲気満載である
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烏丸せつこさん扮する“すず子”が働く「風待食堂」
宇崎竜童に弄ばれ、兄(根津甚八)の存在を喋ってしまう「おまぬけ」にハラハラさせられた
現在この施設は「観光案内所」となっておりわざわざ看板が新調され、外壁も「雰囲気のある」塗装が施されている
田中さんによると冬に訪れるお客さんのほとんどは「ロケ地見学」とのこと
風待食堂向いの「増毛ホテル」は取り壊され駐車場になっているがこの町の所々で「こんな場所あったような・・」という気にさせられる
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お宿へ戻ると朝食が用意されていた
味付けされた焼きサンマでごはん3杯は楽勝だ
日本人の朝食はこうでなければならない
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食後は“プレイルーム”にて本日のソロ作戦会議
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田中さんから「連泊だと200円安くする」と言われるが固く握られた左手を振り切りお宿を後にする
そんな、倉本聰・高倉健マニアに是非おすすめな「とほ宿」は
■宿名:ぼちぼちいこか増毛館
■住所:北海道増毛町弁天町1-21-1
■営業日:通年営業目標(臨時休舘あり)
■素泊まり料金:3,000円(1泊2食は4,900円)
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「道北」をコースとした場合、オロロンラインの真骨頂と言われる
道道106(以下D106)は絶対に外せない目的の一つだった
オロロンラインは、小樽から稚内までの日本海海岸線の道でほとんどはR232が締めるのだが、天塩町から北のD106は電柱が無くいかにも北海道らしい道としてオイラの頭に残っている
あと、やはり「宗谷岬」も外せないだろう
お宿を出て、まずは増毛駅の隣の「箸別駅」に寄ってみる
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ツーリングマップルに「珍しい女性型の灯台」と紹介されていたので想像力をたくましくして寄ってみた・・・そのままだった
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暗雲立ち込める中、R232で北上を続ける
交通量は多いが、ハイスピードで流れるのでストレスにはならない
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お酒はぬるめの 燗がいい
肴はあぶった イカでいい
女は無口な 人がいい
灯りはぼんやり ともりゃいい
しみじみ呑めば しみじみと
想い出だけが 行き過ぎる
涙がポロリと こぼれたら
歌い出すのさ 舟唄を
・・・脳内BGMは、しばらくリピートする
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雲が切れてきて、予報通りの空模様に近づく
この風景が延々と続き、少々飽きてくる
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道の駅「富士見」で一服した後、より沿岸を通る農道で北上する
初めて見る形状のテトラポットと、日本海の水平線は見応えがある
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牧草ロールの転がるトコをセローで走りたかった
農家の人ゴメンなさい
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30分くらい“一人遊び”を楽しむ
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D106とR232の分岐点
ここは道なりに走っちゃいけない・・・左折だ
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間もなく見えてくる28基のオトンルイ風力発電所の風車群
オロロンラインを紹介するレポートでは必ず登場する
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左に日本海、右にサロベツ原野に挟まれた
電柱やガードレールが無い道は日本の風景とは思えないほど
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思っていたより交通量は少なくトコトコとオロロンラインを堪能する
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少々見づらいが、この方向に「利尻島」が見える
昨晩同室だった「山登りの中年男性」は前日に利尻富士に登頂したとのこと
・・・どんだけタフなんだ
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野寒布岬をパスしR232に接続すると宗谷岬が目に入る
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D889へ迂回して宗谷岬を目指す
これもまた快適な“道道”である、国道と比較して交通量が少ないのもステキ
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観光バスが集合するような場所へは行きたくなかったのだがなんといっても“日本最北端”である
13:00、日本最北端に到着
観光バスのお年を召した老紳士が北に向かって大声で「北方領土を返せ~!」と叫んでいた
それ「北方領土」と違う「樺太」だ・・・たぶん酔っていたのだろう
お決まりの場所で“観光客”してみた
熊本から来ていたハーレー乗りの若者と、写真の撮り合いっこする
舞鶴まで自走してきたとのこと
その苦労を思うと、敦賀~岩倉なんてご近所だ
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「最北端」を自称するお店が立ち並ぶ
小腹が空いてきたので、一番空いているお店に入る
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頼んだのは「まぐろユッケ丼」980円
最北端でごはんを食べることに意味がある
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お約束の「日本最北端給油所」でガソリン補給
このスキに、今晩のお宿へ連絡する
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給油後はR232に入らず再びD889にて「宗谷丘陵」を楽しむ
くどいようだが日本の風景とは思えない
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写真に収めることはできなかったがここでもキツネと遭遇する
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そのまま宗谷丘陵を堪能しながら南下しD1077へ接続する
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周囲の木々の背が高くなり眺望は良くないが快適な道道である
岐阜の山道で“猿”を見かけるように北海道では “キツネ”を見かける
(この写真には写ってない)
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この間2台のバイクとすれ違っただけで交通量はほとんど皆無と言っても差し支えない
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ツーリングマップルにあるようにR238へ接続する600mの区間が未舗装
ただガレは少なく固い地面なので轍を走ればCBでも走行可能
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R238に入り左にオホーツク海を見ながら南下する
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晩ごはんの時間まで時間はたっぷりあるのでお宿の場所を確認して通過し寄り道三昧を楽しむ
・・・猿払川沿いの未舗装路
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地図では近くだと感じたのだがお宿からは50kmほど南下したトコにある「神威岬」へ向かう
※積丹半島の「神威岬」とは違う
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冬は荒々しいのだろう
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復路はR238を避け適当に寄り道しながら戻ることにした
ツーリングバックの形状が崩れてくるのが顕著だ
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シカとの遭遇もあった
「何だよ」と言いたげな表情だ
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ツーリングマップルで「エサヌカ線」と表示のある道
視界を遮るものがなくおすすめの道だけはある
しかも交通量はまったく無い
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キツネも「何だよ」と振り返る
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17:00、お宿に到着
同室のセパハンCB乗りは朴訥な雰囲気が「小林 稔侍」に似ている
「駅STATION」のロケ地を見てきた事を話してみたが、無反応だった
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R238沿いにポツンとある飲食店に併設するライダーハウス
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17:30、小林さんと晩ごはんを一緒にする
「ホタテ定食」(宿泊費別で1,000円)
鮭の切り身が凍らせてあるのは“北海道仕様”なのだろうか
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今日の宿泊客は小林さんと2人きりだ
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19:00、360度遮るものがないためサンセットも見ることができた
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8人部屋に小林さんと2人で贅沢にスペースを共有する
宇都宮から10日間かけて北海道を堪能中とのこと
明日「鉄道員ロケ地」を見に行くことを言うが無反応だった
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小林さんはお酒を飲まない健康な方だ
ツーリングバックに入っていた前週キャンプの残りワインを一人で平らげ
やはり20:00には眠りについてしまう
・本日の走行距離:379km(約110kmほどは寄り道)
・本日の食費:1,980円(まぐろユッケ丼・ホタテ定食)
・本日の宿代:1,200円(シャワー代200円含む)
今晩も何度かゴソゴソして小林さんに迷惑かけた
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放置プレーがお好みのバイク乗りにおすすめの「ライダーハウス」は
■宿名:ライダーハウスやませ
■住所:北海道宗谷郡猿払村芦野215-35
■営業日:冬季期間の営業無し
■素泊まり料金:1,000円(シャワー200円)
■ごはん:隣接する食堂にて可能(ライダーはごはん一杯サービス)
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天気予報の都合で「網走方面」か予定通り「旭川方面」か散々悩んだが当初の目論見通り「旭川」へ向かうこととした・・・午後からの降水確率は50%に上昇する
できたら雨の降りだす午後までに旭川へたどり着きたいので小林さんに見送られ、6:00に出発する
すっかり“道道”のファンとなってしまったので本日の目的地である旭川までの道程のほとんどを“道道”で計画した
まずは、昨日楽しんだ「エサヌカ線」を再び楽しむ
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内地側の雲行きが怪しすぎるが、降ったら降ったで構わない
開き直って“雨”も楽しむつもりだ
6:40、クッチャロ湖を臨む「クローバーの丘」到着
ガスと逆光で写真写りが悪いが、神秘的な眺望に感動する
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何のために存在する「鐘」なのかよくわからんが叩き放題なので、遠慮なく叩きまくる
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D120に入る
この後ガソリンスタンドはありそうに無いので燃料の補給も済ませる
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放置プレーされている牛さん
簡単に道道まで降りてくることができるだろうに
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やっと、まともに写真に収めることができた1枚
体毛は生え変わり中なのだろうかお疲れ気味の様子に見える
そしてその尻尾でモフモフさせてほしい
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交通量・信号皆無のD120の南下を続行
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風景が適当に変化するので飽きは来ない
ただメッシュジャケット+インナー+シャカシャカでも少々寒い
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こんな牧歌的な風景にも出会える
でも寒さは増してくるので、冬用グローブを装着
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9:30、旧白川駅跡地に到着
隣接するバスターミナルで17:00までに受付をすませばこの気動車は無料で宿泊できる
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車内の様子・・・周囲は民家なのでちびっ子に覗かれるおそれあり
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道道はD120→D60→D101とその管理は変わるが快適さは一向に劣ることが無い
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途中にあった「菜の花畑」
周囲の白い「蕎麦畑」の中いいアクセントになっていた
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旭川市内に入るとようやく快適ではなくなる
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思い出せば、昨晩の「ホタテ定食」からごはんを食べていない
12:00、旭川ラーメン村を訪れ、一番長い行列に並ぶ
そのお店は「梅光軒」
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バターコーンラーメンの味噌を注文する
ごはんを付けて950円
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「札幌ラーメン」と「旭川ラーメン」の違いがわからないまま完食
美味しければそれでいい
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14:10、本日のお宿「旭川トーヨーホテル」到着
チェックインする前に、バイクの駐車場を案内される
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ホテル内にあるセイコーマートでお酒などを買い込み
本日の行動は終了
昨日までの4泊は、初対面の方と同室(フェリーはお向かい)だった
「いびき」「歯ぎしり」「夜中ゴソゴソ」の悪癖で迷惑をかけるので気ままに睡眠をとることはできなかった(それでも悪癖は発揮したが)
TVも室内灯も自分のペースで行動できるのがうれしい
とりあえず、寝た
北海道最後の夜であり繁華街も隣接するのだが、出発まで一切外出せず引きこもった
・本日の走行距離:291km
・本日の食費:950円(旭川ラーメン)
・本日の宿代:7,500円(翌朝食バイキング付)
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7:30、チェックアウトを済ませてお宿を後にした
引きこもりたい人・夜繁華街に繰り出したい人におすすめなお宿は
■宿名:旭川トーヨーホテル
■住所:北海道旭川市7条7丁目右1号
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まずは「就実の丘」を目指す
こんな未舗装路を指示してくれるナビがステキだ
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「新ジェットコースター」と呼ばれる“坊主山”の頂上あたり
あたりはガスっているが、テンションは上がる
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8:00、就実の丘に到着
振り返って“坊主山”を見てみる
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あいにくのガスが恨めしい
晴れていれば「大雪山」の雄大な風景が拝めるのに・・・
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お次は「ケンとメリーの木」
オイラが自動車免許取って最初に購入したのが“ケンメリ”だった
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想像していたのよりずっとデカい
この木も個人の所有で大正12年に植えられた老木
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この周辺の移動に使う道の風景も楽しい
ビューポイントごとに駐車場があるのもいい
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もう少し時間が経てばガスも晴れてくるのだろうがこれはこれで幻想的な風景として楽しむ
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「セブンスターの木」
昭和51年にセブンスターのパッケージに掲載されたらしい
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美瑛の丘の頂上付近に立つ1本のカシワの木
何とも言えない絵画的な雰囲気を醸し出している
周辺は「パッチワークの丘」とも言われており駐車場にセローを停めてしばらくこの風景を眺めて過ごす
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ホントにパッチワークのような農作物による風景を楽しみながら次のポイントへ向かう
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「マイルドセブンの丘」
昭和52年のCMに使われたとのこと
何となく見たことがあるような気がする
この丘は個人の所有なのでセローで近づくことはできない
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慌ただしく次のポイントへ移動する
ナビが無いと効率的に移動できなかっただろう
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「ジェットコースターの路」と呼称される4.5kmほどの直線路入り口
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丘を迂回せず「直線」に造られた道なので数カ所の頂きに立つとジェットコースターのスタートの気分だ
左右に見られる農作物の風景も見逃してはならない
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こんな景色も北海道ならではだろう
しっかりと目に焼き付ける
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終点付近の麦畑にてちょいと休憩
美瑛観光は終了して富良野へ向かう
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「北の国から」第一話で、五郎・純・蛍が降り立った「布部駅」
草太にいちゃんが「おじさーん こっちこっち」と手招きしていた姿が印象的だった
もちろん脳内BGMは、さだまさしさん「北の国から~遥かなる大地より」
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何とも情緒溢れるステキな駅じゃないか
北海道がドラマやCMのロケ地に多く登場するのが理解できる
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駅前には倉本聰さん直筆のモニュメントも存在する
「北の国 此処に始まる」
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山側へ向い「拾った家」「石の家」を目指す
このころから気温が急上昇しジャケットのインナーは外す
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「拾った家」の受付で「石の家」と共通チケット500円を購入しさっそく「北の国から住宅展示場」に入る
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「2002遺言」の中で五郎が廃材を集めて作った家
大量廃棄社会への警鐘も含まれているのだろう
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廃バスを利用した「純と結の家」
この家はドラマに登場しておらず続編の制作を期待したい
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さらに山側へ移動する
「’95秘密」で五郎が畑から出る大量の石を使って作った「石の家」
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あの風力発電の風車もあった
建物の中は人懐っこい蝶々で賑やかなので早々に引き上げる
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第一話で3人が住むことになる「最初の家」
純 :「電気がなかったら暮らせませんよ」
五郎:「そんなことないですよ」
純 :「夜になったらどうするの?」
五郎:「夜になったら眠るんです」
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純 :「僕らがこれから暮らすところは、昔父さんが育った場所で
富良野から20キロも奥へ入った麓郷という過疎の村で・・・
お父さん“かそ”ってどんな字書くんですか? 」
五郎:「・・・ほら~見てごらん、紅葉が綺麗だ」
純 :「字、知らねぇんだ!」
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五郎の愛車「ダットラ」
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「北の国から」のロケ地散策だけでも到底1日では廻りきれない
富良野市内だけでもいたる所に見覚えのある建物や風景がある
今回はこれくらいにして次の目的地へ移動を開始する
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交通量の多いR38を嫌いD253で移動する
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“道道”を身近な道で例えるのなら
「やまびこロード」と「御岳山スキー場連絡路」の幅を広くしたのと「メタセコイア並木」が延々と続いているのを想像してほしい
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鉄道員(ぽっぽや)の「幌舞駅」に到着
現存するJRの駅で実際の駅名は「幾寅駅」
北海道を舞台とする映画って日本人の琴線に触れる作品が多いと思う
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ロケのセットはそのまま保存・管理されており、状態も良好だ
雪の積もった時に訪れたい場所
斜陽にある主人公に、鬼籍に入る身内が励ましにくる・・・
原作の浅田次郎さんによくあるパターンだが、泣けた
そういえば純も出演していた
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当初夕張の「幸せの黄色いハンカチ」へ寄る予定だったが
乗船時刻まで時間がありすぎるので帯広周りの壮大な寄り道に向かう
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意外と交通量が少なく快適だったR38
でも制限時速を守りトコトコを走行する
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昭和48年にTVで紹介され一大ブームとなった愛国駅
昭和62年に廃線となった国鉄広尾線の廃駅だが自治体によって管理保存されている
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芹洋子さんの「愛の国から幸福」は誰でもが知っている曲
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広尾線の軌道跡をたどって幸福駅へ到着
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愛国駅には公園しかなかったのだがこちらには商魂たくましい売店が存在する
例の切符もここでしか購入できない
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「願掛け」が所狭しと貼り付けられた駅舎は禍々しささえ感じる
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幸福駅を堪能し終えたのが15:30
まだちょっと早いがここから苫小牧まで200kmほどボチボチと南下→西進することとした
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道道と国道を使いながらの快適トコトコ
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襟裳岬をパスする交通量極小のR236を走る
この標識が北海道では一番多いと思われる
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陽が傾いてきて涼しさが増してきたので、インナーを装着
トンネルの中では凍えるほど寒かった
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途中からお馬さんの牧場が点在する
「競走馬のふるさと」ってのも寄ってみたかったのだが日没により断念する
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17:30、ようやく太平洋沿岸にたどり着く
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17:50,道の駅「みついし」到着、北海道の道の駅はゴミ箱が存在しない
道の駅の自販機で購入した缶・ペットボトルさえ持ち帰ることになる
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これからR235で北西に向かうのが落ちゆく太陽を追いかけるみたいになる
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オイラの北海道が、夏休みが終わっちゃう
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19:40、苫小牧東港に到着する
出港までたっぷり時間があるのでとりあえずビール
旭川のホテルを出たのが遠い昔のことのように思える
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そういえば、朝バイキングから何も食べていなかった
ここの乗船待合室に、軽食コーナーがあって助かった
北海道での最後の食事
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23:00になり乗船開始
自身の寝台(左下)へ荷物を放り込み、お風呂へ直行
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このフェリーのお風呂は6カランしかなく
ボヤボヤしてたら、お風呂の順番待ちとなってしまうかもしんない
直行してよかった
寝台に戻り、財布を握りしめ自販機コーナーに出向き愕然となる
そりゃぁないでしょ!お船には23:00以降しか乗れないんっすよ!
事前の学習のおよぶところではないと自己弁護するが無いものはしょうがない
それに今日はお酒がなくても爆睡できそうだ
自販機に明朝5:00に再開することを告げ、寝台に戻る
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寝台は向かい合った4部屋のうち、2部屋は空室だった
向いの本村健太郎弁護士に似たバイク乗りの若者に「暑いですよね」
と声をかけるが「そんなことないですよ」と返答される
この後言葉が見つからず、コミュニケーションは終了する
・本日の走行距離:469km
・本日の食費:1,270円(味噌ラーメン+生ビール)
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5:00過ぎ、さっそくビールをいただく、空きっ腹に効く
心地良い睡魔に襲われ、再び眠りにつく
うまい具合に朝食時間(8:00)にはスッキリと目が覚める
「大人になると“不思議な体内時計”が備わる」と幼い頃考えていた
どこの朝食バイキングも同じようなメニューであるが
このお船のメニューには“生たまご”が無い・・・※ここ重要
4杯目は納豆とお味噌汁で「流し込み作戦」を行なうこととした
サバはやはり“焼き”のが好きだ
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食後にオープンデッキに出ると灰皿があるのに気が付く
おそらく就航時より使用しているのだろう
かなり年季の入った今にも底が抜けそうな“缶々”である
誰も使用しないであろう「ジャグジー」が無駄に泡を立てている
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10:30、フェリー会社のセオリーイベント“すれ違い”
イッキに右舷にお客さんが集まるので傾かないかと少々心配する
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一等が「本日限りの船内3,000円クーポン券」の豪華なビンゴ大会の後
「けん玉達人」による大道芸でちびっ子は盛り上がる
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16:00ころ、あまりおなかは空いていないのだが荷物を少しでも減らそうと旭川のホテルで購入したカップ麺を消化する
この日清食品の「チリトマトシーフードさらにトマト」はオイラ的なヒット商品だ・・・反駁は受け付けない
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さて、20:00を過ぎて敦賀湾に入り下船の準備が始まる
オイラのセローは、またもや「ポールポジション」の位置なので先駆けて移動しなければならない
四輪に続きバイク達の下船が始まる
ガソリンを補給しR8で木之本まで向かうのだが気色悪いので同じ方向へ向かう車両を待つがトラックすら通らない
やむなくハイビーム・ハイスピードで駆け抜ける
やたらとおなかがすいたので、岐阜に入り穂積のR21沿いのこのお店でいつもの「辛味噌ネギラーメン」を食す
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23:40、無事帰着
オドメーター読みで総走行距離は1,498kmとなった
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北海道ツーリングを考えるにあたって気になるのが「休みの取得」と「経費」だ
参考になるかわかんないが、今回の全日程にかかった経費を公開してみる
渡航費用
往路:25,600円
復路:23,400円
小計:49,000円
お宿代
7/25とほ宿:4,900円(2食付き)
7/26ライダーハウス:2,200円(晩ごはん+シャワー代含む)
7/27シティホテル:7,500円(朝食付き)
小計:14,600円
食事代
7/24朝食バイキング:1,000円
7/24カレーライス:500円
7/25朝食バイキング:1,000円
7/26ユッケとろ丼:980円
7/27旭川ラーメン:950円
7/28味噌ラーメン:870円
7/29朝食バイキング:1,000円
小計:6,300円
ガソリン代
7/23@146円3.96L・・・578円
7/25@152円6.70L・・・1,018円
7/27@153円5.33L・・・815円
7/27@148円6.29L・・・931円
7/28@150円7.85L・・・1,177円
7/29@151円6.80L・・・1,026円
小計:5,545円(36.93L)
お土産
7/28富良野にて:7,800円
お酒・飲料などその他
8,560円(残った所持金より逆算)
合計費用
91,805円


目次
7月23日(土) 自宅→名古屋港(お船泊)
16時ちょい過ぎにフェリー乗り場に到着 これから40時間お世話になるお船(きそ)はデカい 積荷作業で作業員さんが忙しそう








7月24日(日) ずっとお船の中(お船泊)
船上から拝む日の出が気持ち良い










7月25日(月) 苫小牧→支笏湖→増毛(とほ宿泊)
4:30、天気良し! 今日も日の出がステキである

























7月26日(火) 増毛→宗谷→猿払(ライダーハウス泊)
4:30ころ、増毛港からの日の出を拝む カモメの鳴き声と、漁船に関わる喧騒で活気を感じる














































7月27日(水) 猿払→クッチャロ湖→旭川(シティホテル泊)
4:30、お宿のすぐ東側にあるオホーツク海から登る日の出 お宿の管理人は昨日の晩ごはんを片付けた後帰ってしまった 以後ずっと放置状態なので好きな時間に出発できる



















7月28日(木) 旭川→美瑛→富良野→帯広→苫小牧(お船泊)
旭川のホテルでの朝 日の出時間前には“すっきり”と目が覚めていたが、曇空でまったくお日さまを拝むことはできなかった 昨晩のうちに出かけるトコはナビに登録を済ませた フェリー受付時間(22:00)を考慮し、壮大な寄り道も選択肢に入れた さぁ北海道での最終日である がっつりと朝ごはんを食べて、今日の走りに備える ご覧のおかずで3杯、4杯目は“たまごかけごはん”で流し込む サバが「焼き」ではなく「しめ」なのも変化があってうれしい























































7月29日(金)お船の中→苫小牧港→自宅
今回は珍しく夜中にゴソゴソすることは無かった(覚えてないのかも) 日の出を拝もうと4:30ころオープンデッキに出てみるがご覧のとおりの空模様である やむなく自販機の目覚める5:00まで船内を散策することにした






