12.06.30~07.06 北海道ソロツーリング『霧の試練』CB1300SB

今年も勤務先の夏休み(交替制)を利用して北海道ソロツーリングを計画
去年はセローで道北を中心に楽しんできたので今年はCBで道東方面へ出かけることにした

天気予報次第で大幅な計画変更も“あり”として大まかな道程を地図を眺めながらワクワク
道内3泊4日で全走行距離は1,454kmとなった

この日のためにスマホを導入し「管理人の独り言」(ブログ)にて随時近況を更新してみることにも挑戦
このスマホ、往路の船内では「ヒマつぶし」に大活躍だった

お船は往路「太平洋フェリー」帰路「新日本海フェリー」を使用
お宿は各前日に「じゃらん」で予約することとした

6月30日(土)午前中
お船の中での嗜好品や便利そうなモノを購入する

今回寝袋は持参しないのでバッグには余裕がある
乗船までが待ち遠しい

6月30日(土)~7月1日(日)自宅出発~太平洋フェリー乗船(2日間)

6/30(土)16:30
去年は早く着き過ぎてヒマを持て余したので少々遅めに到着
既に何名かの「お見送り部隊」が先着していた

この他に「たばこ」の差し入れもあり、本当にありがたい

今にも雨が降ってきそうで蒸し暑い中ありがとうございますです!
ヒマ中やってて良かった~

今回の往路のお船は去年と同じく「きそ」
なんだか懐かしい思いである

17:20ころから乗船が開始される さっそく船内の点検
24時間営業だった酒類自販機は1:00~5:00の間販売停止

今年も「無事帰着を目指して存分に楽しむ!」事を祈願し乾杯!
片手での操作が不可能なスマホは“船旅の友”
電波は不安定ながらも終始ネットルーチン作業を行なう

ギリギリ通過だぜ

6/30(土)19:17
名古屋港ともおさらばだ

一人宴会の開始
写真のドライは3本目

今回はS寝台を選択
縦に一人(B寝台はS字型で二人)なので縦の余裕がある
だが横に4並び・・・次回は同じ金額でもB寝台を選択したい

ほろ酔い気分でお風呂で船酔い♪

7/1(日)4:30ころ
日之出に向かって進行中ロビーのチェアで目覚める

7:30からレストランの営業開始
手当たり次第盛り込みガッツリいただく♪

太平洋フェリーの良い所は壁際の席にコンセントが備え付けがある
不安定な電波ながらもネット作業に勤しむ
このルーチン作業のせいで自主学習が減った(なくなった)

16:30、仙台港寄港・・・去年よりキレイになっている
復興は急ピッチで行われている

人懐っこいカモメもお出迎え
バイクに置き忘れた「タオル」「歯ブラシ」を取りに行く

陸上自衛隊のみなさんが多数乗り込む
何だか頼もしい

船内2日目の夜ごはん
これで足りるはず無くこの後カレーライスを食す

6/30(金)~7/1(日)
■走行距離:31km(自宅→名古屋港)
■食費:船内朝食バイキング1,000円+カレーライス600円

北海道全体の天気予報は“雨”
・・・予定通り道東を目指すこととした

7月2日(月)苫小牧~帯広

当初今回のテーマを「幸福の黄色いハンカチ」としようとした

だが忠実にロケ地を辿ろうとすると釧路→網走→帯広→狩勝峠→夕張となり
三泊四日では中途半端な道程となることに気が付き早々とあきらめる

せめて夕張の「幸福の黄色いハンカチ想い出広場」に寄る計画を立てた

しかし、無情にも北海道到着初日は予報通りの“雨”
「カッパ嫌い」のオイラでも躊躇すること無く装着することを余儀なくされ夕張には寄らず帯広へ直行することとする
北海道に梅雨が無いと信じていたオイラは軽く北海道に裏切られた気分でもあった

7/2(月)4:30ころ
ついに寝室に戻ることができずロビーにて目が覚める
日の出はご覧のとおり拝めそうにない
っていうか暑がりのオイラでも半袖では寒い

7/2(月)7:30、お楽しみの朝食バイキング♪

9:30からはジャズの生演奏にかぶりつく

7/2(月)10:30ころ
着岸を間近に控える
雨は小降りになってきたが止みそうな気配は全く無い

バイクチームの出走は後回し
この間に今夜の宿を予約するが前夜「お気に入り」に入れておいた宿は埋まっていた

なんだか気分が盛り上がらない

7/2(月)13:30、道の駅「樹海ロード日高」到着
ここまではナビを装着していなかったので交差点ごとに悩んだ

雨はいったん止んだので100均の「冷凍パック」に包んだナビを装着
少々見づらいが随分と心強くなる

R274で日勝峠を越える
雨は降っていないが霧の中を慎重に走行する
そしてクソ寒い

7/2(日)16:10、予約していた宿に到着

素泊まりで3,200円お買い得感がある
近くにコンビニは無いので先に買い物を済ます

■宿名:カーサーインホテル帯広
■住所:帯広市西3条南4-8
■電話:0155-20-4101
■駐車場:宿前3台、宿裏たくさん(屋外)

久しぶりにベッドで寝ることができる
自販機でビールを購入し一人ウエルカム乾杯を行なう

そして今日のメインイベントへ出かける

帯広と言えば“豚丼”
創業80年の「黒い豚丼」を提供するお店を目当てに宿を決めたようなものである

18:20、宿から徒歩3分ほどでお店に到着

豚丼の“ハシゴ”を目論んでいるので「並」+「味噌汁」を注文
名古屋から来たことを告げると「みそカツには負けんでぇ」と言われる
それだけ自信満々なのだろう

配膳された「豚丼」・・・確かに黒い!

甘くてコクのあるタレだが香ばしさも感じる

豚肉はスジを取り払ってあり薄くて固めであるがタレとの相性はバッチリである

だがこの味は好みが分かれると思われる
オイラはもちろん満足♪

「並」ではあるがごはんの量は少々多めであり完食したら「豚丼のハシゴ」の目論見は消え去った

精算時に850万円を請求されたが、850円にまけていただいた

そんな、吉野家の豚丼(十勝仕立て)と比較しちゃ気の毒なお店は

■店名:新橋
■住所:帯広市西二条南4-6-2
■定休日:月1不定休(土日祝除く)
■営業時間:11:00~21:00

豚丼「並」700円
豚丼「肉盛」900円
豚丼「特盛」1,000円
豚丼「スペシャル」1,500円
豚丼「超スペシャル」2,000円

30分ほどブラブラ散歩してから宿に戻る
いよいよコイツの出番である♪

スマホでのルーチン作業を行いながらいつの間にか爆睡となる

■本日の走行距離:225km
■本日の食費:1,850円(朝バイキング+豚丼+味噌汁)

7月3日(火)帯広~サロマ湖

7月3日(火)、5:45目覚まし時計で目が覚める
今日もあいにくの空模様・・・いつ降ってきてもおかしくない
織り込み済みとはいえ、少々残念

寄りたいトコがたくさんあり過ぎてその選択に迷う
ナビを頼りにしなければならないので降らないでほしい

宿は前夜のうちにメンバーお奨めのホテルを予約済みだ

7:00ころ、荷造り完了し出発
(カメラはしまい込んだので、道中の写真は無い)

8:10、道の駅「ステラほんべつ」にて休憩
木製の連絡橋が保存されている

松山千春さんの実家
特にファンという訳ではないが何となく寄ってみた
このころから急に晴れ間が出てきて気温も上昇

当然だが松山千春さんに合うことはできなかった

9:00、目指す「ジンギスカン」のお店に到着
この時間からごはんを提供していることは事前調査済みだ

かなり高齢のおじいちゃんが「ジンギスカンだね」と言いながら
ものの1分もたたない内に配膳

ジンギスカンと味噌の組み合わせは斬新である
にんにくもたっぷりと入れていただく

おじいちゃんは対面にどっかと腰掛けて、マゼマゼしてくれる
すごいサービスだが、それオイラがやりたい

ごはんも配膳されいよいよ食す

思ったほど味噌の主張が少ないので羊肉の味がしっかりと味わえる
羊肉の独特の食感は人によって好き嫌いがはっきり分かれるがオイラはBBQにも欠かしたくないほど好物だ

ごはんが進む進む♪

ジンギスカン鍋といえば
中央が盛り上がった「ヘルメット型」が通常なのだがここではオリジナルの微妙に凸凹のある鉄板を使用している

ちなみにこのお店はライダーハウスも兼ねている

そんな、ご主人が高齢のため「閉鎖」も噂されるお店は

■店名:大阪屋食堂
■住所:足寄郡足寄町北3条2丁目
■定休日:無休
■営業時間:9:00~21:00

他にラーメンや豚丼も提供しているがやはり「ジンギスカンライス」を試してほしい

9:40、カメラを取り出し阿寒湖へ向けて出発
R241は概ねこんな感じの道
法定速度+少々で“まったりと”走行

だんだんと暗雲が立ち込めてくる

阿寒湖は観光地すぎてパス
そのまま東へ摩周湖を目指す

11:30、霧がひどかったので道の駅「摩周温泉」にて小休止
カッパを装着するまでもないがバッグにはカバーをかける

12:00、摩周湖到着
まるで“霧”を見に来たようなものだ

たぶんこの方向に湖があると思う
ついでに寄っただけなので残念感はまったく無い

ちなみにバイクの駐車代は100円
阿寒湖と比べたら寂しい観光地だ

本日のメインに向かうため少々戻る
カッパを装着する気はサラサラ無い

いやな予感はしていたのだが
メインの「開陽台」へ向かうパイロットロード
線を引いたかのようにあそこから急に霧が濃くなっている

13:20、開陽台に到着

展望台に登ったところで見晴らしは期待できないのだが
それでもバイク乗りはたくさん来ている

地平線どころかこの方向の駐車場すら視認できない
おまけにすごく寒い

来た道を戻り道道1115で清里峠を経由し北上
意気消沈しながらサロマ湖を目指す

だんだん晴れ間も見えてくる
前を走るハーレー乗りのおじさんに「お奨めポイント」を聞いた

その「お奨めポイント」へは、未舗装路しか接続していない
締まった路面なのでCBでも走行可能

14:40、1時間前は凍えていたのに日陰にいないと暑い
ここからは徒歩で「お奨めポイント」に向かう

サクラマスが3m余りの滝を登ろうと絶え間なくジャンプしている

サクラマスの頑張る姿を目の当たりにして少々感動

30分少々ボーっと眺めていても飽きなかった

再び北上の開始

まったり走行を継続

R238能取湖の南あたりで後ろからサイレンを鳴らされる
どうやら制限時速40km/hの標識を見落としたようだ

求めに応じて快く「青い紙」にサインする
次の誕生日でようやくゴールド免許になるのだが仕方ない

宿で気がついたのだがサイン会を行った場所はツーリングマップルに「スピード注意」と記載がある
先に気がついていてもどうしようもないと思うが今後、本気で注意してみよう

左の写真のフロントガラス越しに見えるCBが「何やってんだよ~」とぼやいているように見えた

右手にサロマ湖が見えてくる
宿に到着する前に何か食べておきたい

宿の数百メートル手前の道の駅「サロマ湖」到着
何を食べるのかも即決まった

「これでもか!」ってくらいホタテがゴロゴロ入っている
これで400円とは随分お値打ちだ
カレーも普通に美味しい

「サロマ豚ブタまん」にも興味があったが今回はパス

17:20、宿に到着
決して新しい建物ではないが清潔感があり、従業員さんの応対もくすぐったいほど丁寧

おまけにCBはロビーに入れてくれた

ちなみに一泊朝食付きで6,000円

そんなお値打ち感の高いホテルは

■ホテル名:ホテルグランティアサロマ湖
■住所:常呂郡佐呂間町富武士812

露天風呂からサンセットが望める

お値打ちプランのため国道側の部屋となるが
それでもこの広さは嬉しい♪

一人ウエルカム乾杯のあと露天風呂へ向かう
・・・・夕日は厚い雲に隠れてた

・本日の走行距離:386km
・本日の食費:1,200円(ジンギスカンライス+ホタテカレー)

7月4日(水)サロマ湖~釧路湿原

7月4日(水)4:30ころ目が覚める
しかし今日も日の出(山側)を拝むことはできず

当初この日は、オホーツク海沿岸沿いに知床半島を周る予定だが、前日霧のため“残念”だった「開陽台」を残したままにしたくない
との気持ちが勝り、前日と「道」は被るが、山側を走ることとした

今回の「北海道ソロツーリング」で一番訪れたかったのが「野付半島」

知床半島と根室半島の間にあり、小学生の頃名鉄百貨店の「王様のアイデア」で購入したシーモンキーを彷彿とさせるチャーミングな地形が何とも言えず
今回北海道へ訪れることが決まってから外せない目的地となった

宿は「一泊二食で5,000円」に釣られて前夜の内に予約完了
現在はスマホでほとんどの予約作業が行える

5:00、さっそくのサロマ湖を望みながらの朝風呂
気持ち良すぎる♪

7:00、朝食バイキング!“ホタテ料理”がたくさん♪
だが生たまごが無い・・・ここ重要

「制限速度の標識を見落とさないように!」と心に誓い8:10、宿を出る

道道でR333に出る予定でいたが山側には雲がかかっている
もう濡れるのは嫌なので網走湖までは湖岸・海岸沿いに走る

ナビの指示からはあえて外れて「高い」トコを走ってみる
見慣れた景色だが北海道でしか見られない景色でもある

「自分撮り」を行なう
これでも20年前までは「男前」と言われていた

北海道らいしい“道”といえば
こんなジェットコースーターのような“道”だろう

急な起伏が少ないため直線に切り開いた“道”はいたる所に存在する

直線ばっかりで“飽き”がきそうなものだが景色は目まぐるしく変化するので楽しい限りだ♪

写真で撮ることはできなかったのだが
鹿やキツネが突然に道を横切るので適度な緊張感も保たれる

11:45、開陽台到着
雲行きは怪しいものの霧は無い

念願達成!
これでヒマ中メンバーに「開陽台行ったことある?」と言える

今日は遠方が少々霞んでいるものの360度見渡すことができる
嬉しいね~♪

背景が少々暗いのだが今回のカバー写真をこれとした
くどいようだが20年前までは「男前」と言われていた

1時間弱感慨にふけりながら時を過ごし
いよいよ今回企画の最重要課題「野付半島」へ向かう
同じ写真は使ってない・・・いたるところでこんな道

R272→R244を経由しD950に接続する

海岸線に接するところから空気は“冬”となる
シャカシャカを着こむことを余儀なくされる
ちなみにこのシャカシャカ、息子の中学部活時代のお下がり

今までと雰囲気が全く異なる空間へ突入だ

右手に見える湿地帯は間違いなく初めて見る風景であり、近年地盤沈下+海面上昇により沈む運命が濃厚とのこと

雰囲気を盛り上がらせるためか雲行きが一変して怪しくなる
そしてすごく寒い

一般ピープルが立ち入られる場所まで来た
スノーモービルの乗り入れ禁止の注意書きが北海道らしくていい

だがオイラが訪れたかったのはこの先の「幻の歓楽街キラク」
織り込み済みだが少々残念

北側には何かと旬な「国後島」(ネイチャーセンターまで戻る)

返還されたところでオイラにゃ何の利益もないのだが
太平洋戦争後ドサクサ紛れの露の行動はもっと周知すべきだ

南側には幻想的なトドワラを臨むことができる
自然現象ゆえこれからの行く末を変えることは不可能

人間の力なんて地球規模から測ればはかないもの・・・
そんな摂理を深く思う

少々小腹がすいたので付帯施設にて“おやつ”を食す
本当に“磯”の香りがする「磯ラーメン」600円
いろんな出汁が自己主張していてこれはこれで美味しい

遠方にトドワラを眺めながらおやつを堪能

徒歩でトドワラ近くまで行けるのだが往復1時間を費やすことは無理
14:20、宿を目指して引き返すことにした

ホントに“まっすぐな道”ばっかり

ナビにあえて逆らい交通量の少ない道道で西へ向かう
ドコを走っても「牧場」か「芝生公園(に見える)」である

寄り道したくなるようなトコは未舗装路との接続が多い
次回機会があればセローの出動だと確信する

16:00、宿に到着
古くから釧路湿原に訪れる観光客に支持されているリゾートホテル
一泊二食で5,000円に惹かれた

トイレは共有となるが和室ってのがステキ

んな、しっかり古い建物だがお買い得感たっぷりのお宿は

■ホテル名:くしろ湿原パーク憩の家かや沼
■住所:川上郡標茶町字コッタロ原野127-10

日帰り温泉も好評なようで地元ナンバーの車両が駐車場にたくさん停めてある
周囲の環境も素晴らしく明日予定している「釧路湿原」に期待が高まる

18:00、今回はじめて宿で食べる「晩ごはん」
ちなみに宿泊費5,000円の内訳は
夕膳:2,100円、朝食1,050円、宿泊1,700円である(入浴税150円)

・本日の走行距離:317km
・本日の食費:600円(磯ラーメン)

お風呂は掛け流しの量が惜しげも無い“垂れ流し”状態で
少々熱めではあったが大変気分の良い締めくくりだった

7月5日(木)~7月6日(金)釧路湿原~自宅

7月5日(木)5:45、通常生活通りに目が覚める

いよいよ北海道最終日である

今日は釧路湿原の他には目的を持たずにのんびりと苫小牧を目指すことにした
霧が無さそうなら襟裳岬を経由することも考えたが、ちょっとでも霧っぽい予感がしたら回避するコースも選択肢に入れる

出航は23:30(到着するまで21:30と勘違い)なので夕張への寄り道も余裕なのだが、面倒くさくなってきたのでやはり太平洋沿いに走ることにした

天気予報は相変わらず芳しくない
特に午後からはかなり湿っぽい予報となっている

起床後お風呂へ直行する・・・6:00ころ
誰もいない各風呂の掛け流しの量が尋常じゃない
霧の中の露天風呂で至福の時を過ごす

懐かしい「黄色のケロリン洗面器」・・・今でも製造されているらしい

7:30、朝ごはんは和食の定番メニュー
生たまごがうれちい・・・※ここ重要

前夜はごはんのおかわり(おひつ)をしたので今朝はおひつの中はごはん特盛のサービス
きっとひもじい中年の印象があったのだろう
だが、うれちい♪

あき竹城さん似の他の宿泊客に声をかけられる
仙台から20年以上毎年夫婦で訪れているとのこと
被災して経営していた飲食店を失っているが強いポジティブ思考をお持ちで、お店の再開を間近に控えている
元気をいただいた気分だ

8:30、精算を済ませ宿を後にする
交通量の少ない摩周国道(R391)を快適に走る

あき竹城さんから教示いただいた展望所までのパイロットロード
湿原の中を走っている

途中にあった釧路川のカヌー乗り場
雰囲気もだんだん盛り上がってくる

9:00、お目当ての展望所に到着
ホントは500mほど下ったとこの駐車場を使わなければならない

展望所入り口の説明板で学習
6,000年前には誰が「古釧路湾」と呼んでいたのだろう

CBを停めたところから数十メートルで展望所
「息を呑む」ってのを実感した瞬間

自然って素晴らしい!
なんとか条約とか面倒臭いことはよくわかんないのだが、人の生活を犠牲にしても残さなければならない自然は全力で守る
日本にはそんな意識が高いことも実感する

30分少々ボーっと過ごし太平洋に向け南下を開始する
釧網本線は湿原に沿うように敷線されている
冬に訪れることができたら、是非乗車したい

釧路市内を避けるため「湿原道路」を走行

太平洋に面したR38に接続したとたん霧が歓迎だ
・・・・またかよ

さすがに半袖+メッシュジャケットでは凍えるので道の駅「恋問」でシャカシャカを装着する・・・10:20ころ

これも北海道らしいのかもしれん
シールド脱着の練習が役に立ち休憩ごとに「曇り止め」を施す
クリアシールドに変えてきてよかった

シールド外面に「水滴を弾くスプレー」は必須

11:20、道の駅「うらほろ」到着
霧が晴れると暑くなるので、シャカシャカを脱ぐ

名物とうたわれていた「カツスパ」を食するが“カツ”は、ごはん(米)が一番よく合う事を知った
なので写真には納めておらず

早々に切り上げ、R38の南下を再開
対向車線に見慣れた“鮭おにぎりカラー”のZ

Uターンして数キロ追いかけた

突然「日常」に戻された気持ちが無いわけではない
互いに道程は交換していたが、把握はしていなかった
いわゆる“偶然”ってやつだ

道の駅に戻り、状況を交換する
まだ正午前だが既に「幸福」「愛国」「襟裳岬」を制覇したと自慢される
・・・何のノルマなんだよ

既にメールでは注意喚起済だがツーリングマップルの「スピード注意」の区間は「マジで注意しろ」と念を押す

互いに「無事帰着」の声を掛けあいながら東西に分かれる
また曇ってきやがった

「襟裳岬を目指すなら」と、おっさんに教えられた道
ガレが小さければ、オフ道もCBで走ることに自信が持てた

思わぬところに「戦争遺跡」
旭浜トーチカ

米軍の本土上陸に備えたものらしい
しかし使用されずに遺物として残っているだけ

以前ほどのワクワク感は無い
終わってしまったのか?ヒマ中戦跡クラブ

そんなことより、この先ずっと続く未舗装路
せめてもの救いは「直線」

しばらく進むとD1037となり舗装された道だが
行く手には見慣れた“霧”

襟裳岬は今度の機会としショートカットにもなる「天馬街道」(R236)にて苫小牧を目指す

太平洋と再開し去年と同じ道の駅「みついし」にて休憩
小腹がすいたので焼きそばを食す

30分くらい休憩の後
R235を淡々と北上・・・淡々と

去年は日没のため断念した「新冠」のサラブレッド銀座
今年は訪れることができた

オイラ、競馬で賭けたことはないのだがG1レースは欠かさず見ていた時があった
当時、長距離を得意とする「ライスシャワー」のファンだった
第36回宝塚記念も自宅TV前で応援していた

第3コーナーで前のめりに転倒しありえない方向に左足が曲がってた
素人目にも「安楽死」が頭に浮かび事実そうなった

それ以来競馬とは遠ざかっていたがお馬さんは大好きだ

サラブレッドは人間が計算して造りだされた産物だが他の動物に見られる「無駄」が無く美しい

見方を変えれば「自然を冒とく」ともとれるがオイラはサラブレッドの美しさに惹かれる
特にこの時期、各牧場では“若駒”が母馬と寄り添う姿が微笑ましい

今は名も無き仔馬が、数年後のG1を勝ち取るために数多の競争を勝ち続けることが宿命となっている
その過程で脱落する馬がほとんどだが結果はどうであれ、どうか生きながらえてほしい・・・切に願う

去年は確かこの辺から「サンセット」を拝んでいた
陽はまだ随分と高い位置にあり出航時刻を間違えていることに気づく

「どっかで時間潰そう」とも考えたが更に雲行きが怪しくなりそのまま苫小牧を目指す

18:00、苫小牧東港到着、出航時刻は23:30だった
ま、いっか

あんまりお腹すいてなかったけどビールだけ頼むのもなんなので味噌ラーメンも食す

ネットルーチン作業で時間を潰す
帰路のお船は、7/1に就航したばっかりの「すいせん」

22:30、ようやく乗船の開始
またまた自衛隊さんとご一緒・・・万景峰号と遭遇しても安心だ

S字型の上下2室なので天井は低いが不満はない
ベッドメイキングが必要なこととカーテンは以前のまま

滞在時間の多かったロビー
だがコンセントの備え付けはない・・・どうせ電波届かなくなるのだが

カップラーメンを食する事を想定されたと思われるチェア

「使用不可」のシールでLANジャックがふさがれた“パソコンスペース”

出港後1時間ほど経過したところで爆睡状態になる・・・寝室で

・本日の走行距離:392km
・本日の食費:2,150円(スパカツ、やきそば、味噌ラーメン+生中)

翌日の北陸から東海のお天気予報は「超ネガティブ」
心の準備をしておく

7月6日(金)5:45、目覚まし時計が目を覚ます直前に目が覚める
ギリギリで勝った気分で気持ち良いが、雲が気持ち悪い

8:00、朝ごはんバイキング
最後なのでおかずをいつもより多めにセット
だが生たまごが無い・・・※くどいようだが、ここ重要

電波の届かない時間は映画を見て時間を潰す

14:30、ちょっと小腹がすいたので軽食を試す
「たこ焼き+ライス大」と「カルビ丼」が同じ値段設定だったのでネタのために「たこ焼き+ライス大」を頼んだが写真を撮り忘れた

相変わらず「ビンゴ大会」は盛況の様子

18:45ころ、ずいぶんと陸地に近づいて航行
雨も順調に降り続いている

敦賀に到着する頃の天気予報が超湿っぽい
「暗い+土砂降り」の視界の確保のための作戦を練らなければならない
そんな状況で国道で福井~滋賀の山間部を抜けるのは嫌だ
当初の計画通り「トラックに着いてく作戦」で北陸道で南下とした

20:30、予定通り敦賀港に到着
予想通り雷の伴う“土砂降り”だ

シールドの内面に「曇り止め」外面に「水滴弾くPower」を塗りたくる
だが船外に出た瞬間にこれらの準備が“慰め”にしかならなかった

何とか北陸道に入ることはできたがシールド外面は水滴を弾くより雨の勢いが勝り、内面は曇るより早く雨水が雫となり常時流れ落ちる
わずかに視認できるのは前トラックのテールランプと両側数メートルのライン

緑の標識の文字は確認できず米原JCTは道の形状で判断する

関が原トンネルを過ぎた辺りから雷の“光”と“音”が同時となる
羽島まで周囲に建物や隠れる場所がない

「雷直撃で事切れて後続のトラックに踏まれたら保険出るのか」真剣に考えた

“川”と化した名神でコケたら後続に踏まれる可能性は大
ハンドルを取られないよう前車に離されないよう歯を食いしばる

途中のSAやPAで止まってしまうと再出発が出来ないことは自明なのでいっきに一宮ICを目指す

22:20、なんとか無事に帰着できた

この敦賀~自宅までは生涯で一番緊張した103kmとなった

走行距離
06/30:31km(自宅~名古屋港)
07/01:0km(ずっとお船の中)
07/02:225km(苫小牧~帯広)
07/03:386km(帯広~サロマ湖)
07/04:317km(サロマ湖~釧路湿原)
07/05:392km(釧路湿原~苫小牧)
07/06:103km(敦賀~自宅)
合計:1,454km

フェリー
往路:太平洋フェリー「きそ」
S寝台、27,900円(6/30出航)
復路:新日本海フェリー「すいせん」
ツーリストA、26,400円(7/5出航)

宿
7/2(月):ホテルカーサイン(帯広)
素泊まり、3,200円
7/3(火):ホテルグランティアサロマ湖(佐呂間)
朝食付き、6,000円
7/4(水):くしろ湿原パーク憩の家かや沼(釧路)
二食付き、5,000円

スピード違反
7/3(火)16:00ころ(網走市卯原)
反則金、15,000円

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